キャリア教育が文部科学大臣賞を受賞しました

2014/01/27

キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会等を表彰する「キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」について、第7回となる今年度の受賞団体の1校として東山田中学校が選出されました。
 

なお、表彰式は2月21日(金曜日)の10時30分から、国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟国際会議室において行われます。

【推薦理由】
 平成 17 年コミュニティスクールとして開校以来9年。「地域とともにある学校作り」を目指して,様々な活動を行ってきた。開校とともにキャリア教育をスタート。学ぶこと,働くこと,生きることがつながり,生徒たちの将来につながる学びであるという理念の下,3年間を見通したキャリア教育プログラムを実践してきた。平成 21 年度から学校支援地域本部をスタート,教職員と地域コーディネーターが年間を通じて協働し,企業・事業所・ボランティアが関わり,「10 年後の社会人」を育むプログラムを地域とともに実施している。 
 キャリア教育の特徴は,コミュニティスクールと学校支援地域本部を両輪に,地域とともに展開し,生徒の学びをより社会とつなげ,10 年後の自分に実感をもたせることである。実施プロセスで,学校が地域にひらかれ,教職員が地域社会と出会うだけでなく,地域の方々が中学生に出会い,学校をより理解し,キャリア教育をテーマに地域のつながりが深まっている。 
 
■1年生「プロに学ぶ」自分について知る,社会について知る,職業を知る 
 30名を超える若手の職業人を講師に迎え,10名ずつのグループごとにインタビューをし,その職業の紹介ポスターと30秒のCMを作成する。CM発表会は,本格的な照明技術者とプロのファシリテーターを招き,映画撮影さながらの雰囲気の中で行われる。聴く・グループでまとめる・伝えるというプロセスでコミュニケーション力とチーム力が求められるプログラムとなっている。 

■2年生「3日間の職場体験」働くことの意義や目的意識を認識する。 
 体験を通してコミュニケーション力を高め,社会のルール・マナーなどを知る事前学習として,職業講演会やリクルート社による出前講座のほか,マナー講座や認知症講座を実施。また職業体験の最終日には事業所の方にインタビューを行い,それをもとにリクルート社の社会貢献活動の一環として協力いただき,「中学生版タウンワーク」を作成している。約 100 か所での職場体験は,生徒だけでなく,教職員が地域や企業と出会う好機となっている。 

■3年生「模擬面接」 
 進路を決定する時期,担任を中心とした進路指導をきめ細かく行い,さらに,キャリア教育の一環として,30名を超える地域ボランティアの方々の協力を得て,模擬面接を実施。一人の面接官に対し,10名の生徒が受験に向けての面接を行う。初対面の方との面接は,ほどよい緊張感があり,3年間の集大成として,自分を表現する力やコミュニケーション力を育てる重要な場となっている。 

■キャリア教育交流会 
 3 学年のキャリア教育にかかわった,企業・事業所・ボランティア・教職員・コーディネーター等が一堂に会し,研修・交流会を実施している。